初めまして、新しい一日
胸がドキドキして苦しい。私、もしかしてかなり恥ずかしいこと言った?でも取り消さない。だって心から思ったことだもん。

「〜!」

男子生徒は両手で顔を覆って何か言っている。でもその言葉は聞き取れない。私が首を傾げていると、先輩は「お前!!」と大きな声を出しながら両手を離した。その顔は真っ赤だ。

「俺は「あなた」じゃねぇ!二年の小鳥遊優(たかなしゆう)だ!」

「小鳥遊先輩……」

名前まで綺麗なんだ……。そんなことを一瞬考えたけどすぐに私も自己紹介をする。そう言えばお互いに名前を名乗っていなかったな。

「一年の東雲芽衣です。よろしくお願いします」

新しい生活が幕を開ける。それと同時に出会った先輩と高鳴る胸。今も苦しくて、でも幸せで……。

この感情ってもしかしてーーー。











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