犬猿☆ラブコンフリクト-山崎優の場合-
真白side
お昼休み、一花に試供品のグロスを塗られた。
“イケメンな先輩と仕事するならこのぐらい付けときなさい!”
言われるがままつけて先輩と作業してたのは良かったんだけど。
「いいから、こっち向いて」
「・・・ハァ・・・一体なんです──っ!?」
作業の途中だと言うのに、別なことをしている先輩にため息をつきながら“一体なんですか?”と言おうとした時──
突然、山崎先輩にキスをされた。
「・・・スキあり」
愛おしそうに笑いながら、低めの声でささやく山崎先輩。
その声がやけに甘く聞こえ、私は顔から火が出るんじゃないかと思うほど熱くなっていた。
「なっ・・・は・・・?えっ・・・!?いや・・・あの・・・な、なんで今・・・」
唖然としていると少しだけ離れた先輩の口に私の唇に塗られていたグロスが付いているのがわかった。
「ん?なんか、唇すごくツヤツヤしてたからなにか塗ってるのかと思って。この感じは・・・もしかしてグロス?」
「と、友達が試供品もらったからって、さっきつけられて・・・え?」
「そっか。似合ってると思うよ。・・・今ので、だいぶ取れちゃったけど」
そう言って親指で口元についたグロスを拭き取る先輩の姿を見て、思わずドキッとしてしまいうつむく。
「・・・あ、もうこんな時間だね。早く作業終わらせよっか」
「え・・・あ・・・はい・・・」
先輩に言われて作業を再開するけど、集中出来ず、単純な作業でミスをしたりしてしまっていた。
横目で山崎先輩をみると、さっきのことを気にもとめてない様子で作業を続けていて・・・。
私はさっきまでの進み様が嘘かのようにペースが落ちてしまった。
・・・やばい・・・ドキドキする。
でも、なんで先輩私にキスなんかしたの?
“優くん、唯に気があるみたいよ♪”
昨日のお母さんの言葉を思い出す。
本人から聞いたとか言ってたの、どうせハッタリだと思ってたんだけど・・・本当なの?
もうわかんないよ・・・!
お昼休み、一花に試供品のグロスを塗られた。
“イケメンな先輩と仕事するならこのぐらい付けときなさい!”
言われるがままつけて先輩と作業してたのは良かったんだけど。
「いいから、こっち向いて」
「・・・ハァ・・・一体なんです──っ!?」
作業の途中だと言うのに、別なことをしている先輩にため息をつきながら“一体なんですか?”と言おうとした時──
突然、山崎先輩にキスをされた。
「・・・スキあり」
愛おしそうに笑いながら、低めの声でささやく山崎先輩。
その声がやけに甘く聞こえ、私は顔から火が出るんじゃないかと思うほど熱くなっていた。
「なっ・・・は・・・?えっ・・・!?いや・・・あの・・・な、なんで今・・・」
唖然としていると少しだけ離れた先輩の口に私の唇に塗られていたグロスが付いているのがわかった。
「ん?なんか、唇すごくツヤツヤしてたからなにか塗ってるのかと思って。この感じは・・・もしかしてグロス?」
「と、友達が試供品もらったからって、さっきつけられて・・・え?」
「そっか。似合ってると思うよ。・・・今ので、だいぶ取れちゃったけど」
そう言って親指で口元についたグロスを拭き取る先輩の姿を見て、思わずドキッとしてしまいうつむく。
「・・・あ、もうこんな時間だね。早く作業終わらせよっか」
「え・・・あ・・・はい・・・」
先輩に言われて作業を再開するけど、集中出来ず、単純な作業でミスをしたりしてしまっていた。
横目で山崎先輩をみると、さっきのことを気にもとめてない様子で作業を続けていて・・・。
私はさっきまでの進み様が嘘かのようにペースが落ちてしまった。
・・・やばい・・・ドキドキする。
でも、なんで先輩私にキスなんかしたの?
“優くん、唯に気があるみたいよ♪”
昨日のお母さんの言葉を思い出す。
本人から聞いたとか言ってたの、どうせハッタリだと思ってたんだけど・・・本当なの?
もうわかんないよ・・・!