犬猿☆ラブコンフリクト-山崎優の場合-
「クスッ・・・怖いなら手、繋ごうか?」
「い、良いです!!遠慮します!!」
真白ちゃんに手を差し出すけど、それを避けて前へと進んでいく。
うーん・・・手ぇ繋ぎたかったんだけどなぁ。
そう思いながら真白ちゃんの隣に並び立ち、歩いていく。
「ア゙ア゙ア゙・・・」
「ヒィッ・・・!?」
「っ・・・!?」
少し歩くと真横からお化け役が姿を現し、それに驚いた真白ちゃんは、俺に抱きついてくる。
俺的には役得だけど・・・相手から来られるとちょっと照れるな。
「・・・大丈夫?真白ちゃん」
「は・・・はい・・・」
さっきよりも強い力で抱きしめてくる真白ちゃんに、ドキドキと胸が高鳴る。
こんなに長い時間近付かれたの、初めてじゃないか?
「・・・このまま行こっか。真白ちゃんも、その方が良さそうだから」
「は、はい・・・」
怖がりながら俺にしがみつく真白ちゃん。
いつもなら“離れてください”とかって言われそうなものなのに、今回は自分からくっついてきてる。
真白ちゃんが触れている部分がすごく熱い。
それに、さっきから心臓がバクバクしてる。
好きな子にこんなに密着されれば仕方ないか。
その後も、お化けが出る度に俺を強く抱きしめる真白ちゃん。
俺は、空いてる手で口を押さえながら出口へと向かう。
しばらく歩いていると、出口らしきものが見えてきた。
もう少しこの状況を楽しみたかったんだけど・・・真白ちゃんが限界みたいだし・・・仕方ないか。
「真白ちゃん、出口見えたよ。もう少しだからね」
「は、はい──」
「ア゙ア゙ア゙・・・!!」
「キャァァッッ!!」
出口が見えた所で、最後の脅かし役が目の前に現れる。
俺の服をギュッと掴み、抱きつく力を強める真白ちゃん。
出口が見えて安心した所で脅かされるとなると、相当効いただろうな。
「大丈夫大丈夫、今ので最後だよ」
「ほ、本当ですか・・・?」
俺に抱きつく真白ちゃんを見ながら声をかけると、涙目の状態で上目遣いで見上げてくる真白ちゃん。
それは・・・反則でしょ・・・。
「うん、本当。ほら、外に出れたよ。頑張ったね」
外に出たタイミングで抱きついたままの真白ちゃんの頭を撫でる。
ピクッと反応はするけど、振り払おうとはせず、じっとしている。
いつもなら振り払うのに・・・余程怖かったんだなぁ。
「い、良いです!!遠慮します!!」
真白ちゃんに手を差し出すけど、それを避けて前へと進んでいく。
うーん・・・手ぇ繋ぎたかったんだけどなぁ。
そう思いながら真白ちゃんの隣に並び立ち、歩いていく。
「ア゙ア゙ア゙・・・」
「ヒィッ・・・!?」
「っ・・・!?」
少し歩くと真横からお化け役が姿を現し、それに驚いた真白ちゃんは、俺に抱きついてくる。
俺的には役得だけど・・・相手から来られるとちょっと照れるな。
「・・・大丈夫?真白ちゃん」
「は・・・はい・・・」
さっきよりも強い力で抱きしめてくる真白ちゃんに、ドキドキと胸が高鳴る。
こんなに長い時間近付かれたの、初めてじゃないか?
「・・・このまま行こっか。真白ちゃんも、その方が良さそうだから」
「は、はい・・・」
怖がりながら俺にしがみつく真白ちゃん。
いつもなら“離れてください”とかって言われそうなものなのに、今回は自分からくっついてきてる。
真白ちゃんが触れている部分がすごく熱い。
それに、さっきから心臓がバクバクしてる。
好きな子にこんなに密着されれば仕方ないか。
その後も、お化けが出る度に俺を強く抱きしめる真白ちゃん。
俺は、空いてる手で口を押さえながら出口へと向かう。
しばらく歩いていると、出口らしきものが見えてきた。
もう少しこの状況を楽しみたかったんだけど・・・真白ちゃんが限界みたいだし・・・仕方ないか。
「真白ちゃん、出口見えたよ。もう少しだからね」
「は、はい──」
「ア゙ア゙ア゙・・・!!」
「キャァァッッ!!」
出口が見えた所で、最後の脅かし役が目の前に現れる。
俺の服をギュッと掴み、抱きつく力を強める真白ちゃん。
出口が見えて安心した所で脅かされるとなると、相当効いただろうな。
「大丈夫大丈夫、今ので最後だよ」
「ほ、本当ですか・・・?」
俺に抱きつく真白ちゃんを見ながら声をかけると、涙目の状態で上目遣いで見上げてくる真白ちゃん。
それは・・・反則でしょ・・・。
「うん、本当。ほら、外に出れたよ。頑張ったね」
外に出たタイミングで抱きついたままの真白ちゃんの頭を撫でる。
ピクッと反応はするけど、振り払おうとはせず、じっとしている。
いつもなら振り払うのに・・・余程怖かったんだなぁ。