こんな恋はダメですか、先輩?
わーん!!


何やってんの私。


日焼け止めはしっかり塗って、パウダーも付けて、浴衣に映えるメイクを完成させていく。


あとは持ち物なんだけど。


先輩、ごめんなさい……すぐに行きます!!


ヘアセットやメイクを終えた私は、すぐに荷物の準備をして家を飛び出した。


小さい扇風機を片手にできるだけ早く歩く。


いつもと違って歩きにくいから遅くなっちゃってるし、電車も混んでいる。


定期をピッとかざして前に進んでいく。


あ、丁度電車来てる!!


もうちょっとで乗れそう……乗りたい!!


人並みを分けながら電車に無理やり乗って、やっと先輩のいるお祭りに行けた。
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