こんな恋はダメですか、先輩?
なんの意識もしていない状態で言ってしまった、告白の言葉。


「ごめんね、聞こえなかった。もう一度」


人差し指を立ててあざとく聞いてくる先輩に、私は沸騰寸前。


今言うつもりじゃなかったのに言っちゃったー!!


もう1回なんて言えないよ……!!


「なんでもないです!!」


花火の音にかき消された私の惨めな告白はこうやって終わってしまった。


花火が終わって余韻に浸っていると、先輩がいきなりスマホを出した。


なぜかカメラを内カメにして、私たちを映す。


「はいっ、チーズ!!」


「え!!あわわっ!?」


いきなりパシャリと写真を撮られてびっくり。
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