こんな恋はダメですか、先輩?
終礼はいつも通り長くって、終われっとずっと願ってた。


終礼が終わったら誰よりも急いで教室を駆け出した。


ピコンっとスマホから音が鳴って、同時に画面が光る。


こんな時に誰?と不満に思って画面を見ると、その送り主は先輩。


内容はほとんど無く、一言だけ。


『一緒に帰らない?』


というだけ。


先輩らしいと感じたのと同時に、嬉しさが込み上げてきて叫びたくなる。


最近一緒に帰れてなかったからほんっっっとうに嬉しい!!


「先輩ー!!」


「瑠璃ちゃん、行こっか」


「はいっ!!」


できるだけ先輩の前では笑顔で、そして明るく。
< 6 / 38 >

この作品をシェア

pagetop