玉響の花霞 あなたにもう一度恋を 弍
その後タクシーに乗った私達は、
右側に筒井さん、左側に私が乗り、
車内でも何も言わずに手を繋いだ
スーパーで着替えや必要なものを
買ってから同じようにタクシーに
乗り、帰りもまた手を繋いだ。
ガチャ
「あっ‥狭いですが、寝室にお布団
敷きましたから今日だけそこで
我慢してもらえますか?」
リビングはソファやテーブルだけで
お布団を敷けるスペースはないので、
菖蒲が来た時もいつもそうしている
すっかり深夜をまわり、
日付も変わってしまったけど、
明日はお休みだからゆっくり出来る。
本当は眠ってしまいそうなほど
瞼は重かったけど、緊張からか
お風呂に入ったら目が覚めてしまった
『ありがとう、助かる。』
お風呂から出てきた筒井さんに、
マグカップをもう一度渡すと、
それをそっと受け取った。
『ココアか?小さい時以来だな‥』
「眠る前に飲むとリラックスして
体も温まるのでオススメです。」
2人で温かいココアを飲み終えると、
歯を磨いて寝室に向かった。
「寒くないですか?」
『ああ‥大丈夫だからもう寝ろ。
遅くまで付き合わせて悪かった。』
「ふふ‥平気ですよ。
明日は土曜日ですから
沢山寝れますし。筒井さんこそ
少しでも眠れるといいですが、
お布団違うと眠れないようでしたら、
明日沢山休んでください。」
ルームライトを小さくしてつけると、
自分のベッドに入ろうとしたところで
手首を筒井さんに掴まれた
『‥‥一緒に寝ないか?』
えっ?
薄暗い狭い寝室で筒井さんの目が
真っ直ぐにわたしを見つめている
「あ、あの‥‥筒井さんはそうすると
眠れるんですか?」
別れてるのに一緒に眠るのは
おかしい事だとは思うけど、
今は単純にそれをして睡眠がとれるなら
そうしてもいいと思えた。
「いいですよ‥じゃあベッドでも
構いませんか?布団だとシングル
で狭いですが、ここならダブルなので
多少は広いですし。」
離れかけていた筒井さんの手を今度は
私が握ると、呆れたように笑った
筒井さんが身を乗り出して私の
お布団の中に入ってくれた。
筒井さんのお家のクイーンサイズの
ベッドからしたらダブルはとても
狭いとは思うけど、筒井さんの
不安が少しでも取れるなら
私は大丈夫だと思えたのだ
「あの‥お布団足りてますか?
寒かったら下のお布団かけて
くださいね。」
右側に筒井さん、左側に私が乗り、
車内でも何も言わずに手を繋いだ
スーパーで着替えや必要なものを
買ってから同じようにタクシーに
乗り、帰りもまた手を繋いだ。
ガチャ
「あっ‥狭いですが、寝室にお布団
敷きましたから今日だけそこで
我慢してもらえますか?」
リビングはソファやテーブルだけで
お布団を敷けるスペースはないので、
菖蒲が来た時もいつもそうしている
すっかり深夜をまわり、
日付も変わってしまったけど、
明日はお休みだからゆっくり出来る。
本当は眠ってしまいそうなほど
瞼は重かったけど、緊張からか
お風呂に入ったら目が覚めてしまった
『ありがとう、助かる。』
お風呂から出てきた筒井さんに、
マグカップをもう一度渡すと、
それをそっと受け取った。
『ココアか?小さい時以来だな‥』
「眠る前に飲むとリラックスして
体も温まるのでオススメです。」
2人で温かいココアを飲み終えると、
歯を磨いて寝室に向かった。
「寒くないですか?」
『ああ‥大丈夫だからもう寝ろ。
遅くまで付き合わせて悪かった。』
「ふふ‥平気ですよ。
明日は土曜日ですから
沢山寝れますし。筒井さんこそ
少しでも眠れるといいですが、
お布団違うと眠れないようでしたら、
明日沢山休んでください。」
ルームライトを小さくしてつけると、
自分のベッドに入ろうとしたところで
手首を筒井さんに掴まれた
『‥‥一緒に寝ないか?』
えっ?
薄暗い狭い寝室で筒井さんの目が
真っ直ぐにわたしを見つめている
「あ、あの‥‥筒井さんはそうすると
眠れるんですか?」
別れてるのに一緒に眠るのは
おかしい事だとは思うけど、
今は単純にそれをして睡眠がとれるなら
そうしてもいいと思えた。
「いいですよ‥じゃあベッドでも
構いませんか?布団だとシングル
で狭いですが、ここならダブルなので
多少は広いですし。」
離れかけていた筒井さんの手を今度は
私が握ると、呆れたように笑った
筒井さんが身を乗り出して私の
お布団の中に入ってくれた。
筒井さんのお家のクイーンサイズの
ベッドからしたらダブルはとても
狭いとは思うけど、筒井さんの
不安が少しでも取れるなら
私は大丈夫だと思えたのだ
「あの‥お布団足りてますか?
寒かったら下のお布団かけて
くださいね。」