玉響の花霞 あなたにもう一度恋を 弍
当たり前だけど東京に
お仕事で来ているわけで、
社長の業務に同行しながらも、
企画の方にも顔を出してると聞いてる
きっと私が想像するよりもはるかに
疲れが出ているのかもしれない‥‥
それなのにこんなことになって
送ってもらうなんて申し訳ないな‥
「あ、あの‥‥もしお時間ありましたら
美味しい珈琲でも飲みませんか?」
自分でも上司に向かってこんなことを
言うつもりはなかったけど、
自然に口に出てしまっていた
私の方を驚いた顔で見てきたジュニアは
顔の表情を緩めると小さく笑った
『最初はあんなに泣くほど嫌がられて
いたのに一緒にいていいのか?』
「それは‥‥」
だって初対面での距離感が
かなりおかしかったし、揶揄われて
鼻まで摘まれたからだし‥‥
「こっちにいる間はと、‥‥友達
なんですよね?‥‥なので元気が
出ない時や落ち込んだ時に行く
お店に特別に連れて行きます。」
『‥‥‥友達‥‥か。』
また小さく笑って私の頭を撫でた後、
マスターのいる喫茶店の側の
駐車場まで案内してから、2人で
お店まで歩いた。
カランカラン
『こんばんは‥‥おや‥
霞さんいらっしゃい。』
はぁ‥‥マスターの顔を見ただけで
心がリラックスするのが分かる‥‥
最近なかなか来れてなかったから、
きっかけは何であれ、この場所に
来ることができて嬉しい。
「マスターこんばんは。
私の働いている会社の上司の
伊野尾さんです。」
『初めまして伊野尾です。』
マスターに向かって綺麗なお辞儀を
するところを見ると、育ちの良さが
やはり伝わってくる
『こんばんは。いらっしゃいませ。
お好きなところへおかけください。』
ジュニアを見上げて微笑むと、
カウンターの席に2人で腰掛けた
『温かいおしぼりをどうぞ。』
「ありがとうございます。
マスター‥リラックスできる珈琲の
オススメを伊野尾さんにお願い
出来ますか?私はカフェオレで。」
『いいですよ。霞さんもお疲れの
ようですからウィンナー珈琲に
しましょう。』
「わぁ‥ありがとうございます。」
ジュニアも温かいおしぼりで手を
拭きながら、お店を見渡したり
している。
『いいお店だな‥‥雰囲気も落ち着く』
「良かったです。マスターの珈琲は
飲むとリラックス出来ますし、
落ち込んでいる時やツラい時に
よくここにきてるんです。
私もこのお店に一目惚れして
バイトをしてました。」
アンティーク家具や柔らかい光の照明、
程よい音量のクラッシックジャズ、
そしてマスターのお人柄が他にはない
場所なのだ
お仕事で来ているわけで、
社長の業務に同行しながらも、
企画の方にも顔を出してると聞いてる
きっと私が想像するよりもはるかに
疲れが出ているのかもしれない‥‥
それなのにこんなことになって
送ってもらうなんて申し訳ないな‥
「あ、あの‥‥もしお時間ありましたら
美味しい珈琲でも飲みませんか?」
自分でも上司に向かってこんなことを
言うつもりはなかったけど、
自然に口に出てしまっていた
私の方を驚いた顔で見てきたジュニアは
顔の表情を緩めると小さく笑った
『最初はあんなに泣くほど嫌がられて
いたのに一緒にいていいのか?』
「それは‥‥」
だって初対面での距離感が
かなりおかしかったし、揶揄われて
鼻まで摘まれたからだし‥‥
「こっちにいる間はと、‥‥友達
なんですよね?‥‥なので元気が
出ない時や落ち込んだ時に行く
お店に特別に連れて行きます。」
『‥‥‥友達‥‥か。』
また小さく笑って私の頭を撫でた後、
マスターのいる喫茶店の側の
駐車場まで案内してから、2人で
お店まで歩いた。
カランカラン
『こんばんは‥‥おや‥
霞さんいらっしゃい。』
はぁ‥‥マスターの顔を見ただけで
心がリラックスするのが分かる‥‥
最近なかなか来れてなかったから、
きっかけは何であれ、この場所に
来ることができて嬉しい。
「マスターこんばんは。
私の働いている会社の上司の
伊野尾さんです。」
『初めまして伊野尾です。』
マスターに向かって綺麗なお辞儀を
するところを見ると、育ちの良さが
やはり伝わってくる
『こんばんは。いらっしゃいませ。
お好きなところへおかけください。』
ジュニアを見上げて微笑むと、
カウンターの席に2人で腰掛けた
『温かいおしぼりをどうぞ。』
「ありがとうございます。
マスター‥リラックスできる珈琲の
オススメを伊野尾さんにお願い
出来ますか?私はカフェオレで。」
『いいですよ。霞さんもお疲れの
ようですからウィンナー珈琲に
しましょう。』
「わぁ‥ありがとうございます。」
ジュニアも温かいおしぼりで手を
拭きながら、お店を見渡したり
している。
『いいお店だな‥‥雰囲気も落ち着く』
「良かったです。マスターの珈琲は
飲むとリラックス出来ますし、
落ち込んでいる時やツラい時に
よくここにきてるんです。
私もこのお店に一目惚れして
バイトをしてました。」
アンティーク家具や柔らかい光の照明、
程よい音量のクラッシックジャズ、
そしてマスターのお人柄が他にはない
場所なのだ