玉響の花霞 あなたにもう一度恋を 弍
『少しだけ黙っててね?』
ニヤリと笑った亮さんがキッチンで
いきなり私を腕の中に抱き締め、
大パニックなわたしの耳元で小さな
声で話すので、どうしていいか
分からず顔が真っ赤になってゆく
な、なに!?
亮さんってば、
なんで急に抱き締めてくるの!?
私のパニックとは裏腹に、
さっきよりももう少し力を込めて
抱き締めてきた時、私の両肩を
後ろから掴まれ勢いよく倒れそうに
なりながら振り返ると筒井さんが
呆れたように溜め息を吐き
亮さんを少しだけ睨んでいた
『亮‥‥お前まで拓巳みたいなこと
するなよ。似合わないから。』
『んー?ただ井崎さんにお礼の
気持ちを伝えてただけだよ?
ね?井崎さん?』
「えっ!?あ‥‥はい!
そ、そうなんです!!」
お礼を言われてたのは本当の
事だし、嘘じゃないんだけど、
どちらの顔も見れずになんとなく俯いた
『はぁ‥‥
お前もこんな冗談にいちいち
付き合わず抵抗するなり拒否しろ。』
『あれー?滉一君なんかやけに
素直だね?フランスに行って
変わったとか?』
蓮見さん!!
お2人のやり取りは大好きだけど、
今は黙っていて欲しかった!
『あのな‥‥
お前ら俺を揶揄うのはいいが、
コイツは真面目ちゃんだから
程々にしてやってくれ。
はぁ‥‥煙草吸ってくる。』
真面目ちゃんって‥‥
ゲンコツを2人の頭に落とすと、
私の頭をくしゃくしゃに撫でた
筒井さんはまたため息を吐いてから
ベランダのデッキチェアに腰掛け
煙草を吸い始めた
「り、亮さん!な、何だったんですか?
ビックリしましたよ!」
ヒソヒソと小声で訴えると、
クスクスと笑われ相当面白かったのか
蓮見さんと一緒にそこで笑い始めた。
『滉一もだいぶ人間らしく
なってきたもんだな?
霞ちゃんの存在様々だ。』
『クク‥井崎さん悪かったね。
この目で確認しときたくてさ。
良いもの見れて良かったよ。
それじゃお邪魔虫は退散するから
2人でゆっくりしてね。
あ、でもまた夜コイツの事だから
来ると思うけど頼むね?』
えっ?
もう帰っちゃうの?
筒井さんに挨拶することなく
2人は満足気に笑いながら出て行って
しまったのでリビングから手を振り
見送った。
一体何がそんなに面白かったんだろ‥
「筒井さん‥‥お2人とも
帰られてしまいましたよ?」
ニヤリと笑った亮さんがキッチンで
いきなり私を腕の中に抱き締め、
大パニックなわたしの耳元で小さな
声で話すので、どうしていいか
分からず顔が真っ赤になってゆく
な、なに!?
亮さんってば、
なんで急に抱き締めてくるの!?
私のパニックとは裏腹に、
さっきよりももう少し力を込めて
抱き締めてきた時、私の両肩を
後ろから掴まれ勢いよく倒れそうに
なりながら振り返ると筒井さんが
呆れたように溜め息を吐き
亮さんを少しだけ睨んでいた
『亮‥‥お前まで拓巳みたいなこと
するなよ。似合わないから。』
『んー?ただ井崎さんにお礼の
気持ちを伝えてただけだよ?
ね?井崎さん?』
「えっ!?あ‥‥はい!
そ、そうなんです!!」
お礼を言われてたのは本当の
事だし、嘘じゃないんだけど、
どちらの顔も見れずになんとなく俯いた
『はぁ‥‥
お前もこんな冗談にいちいち
付き合わず抵抗するなり拒否しろ。』
『あれー?滉一君なんかやけに
素直だね?フランスに行って
変わったとか?』
蓮見さん!!
お2人のやり取りは大好きだけど、
今は黙っていて欲しかった!
『あのな‥‥
お前ら俺を揶揄うのはいいが、
コイツは真面目ちゃんだから
程々にしてやってくれ。
はぁ‥‥煙草吸ってくる。』
真面目ちゃんって‥‥
ゲンコツを2人の頭に落とすと、
私の頭をくしゃくしゃに撫でた
筒井さんはまたため息を吐いてから
ベランダのデッキチェアに腰掛け
煙草を吸い始めた
「り、亮さん!な、何だったんですか?
ビックリしましたよ!」
ヒソヒソと小声で訴えると、
クスクスと笑われ相当面白かったのか
蓮見さんと一緒にそこで笑い始めた。
『滉一もだいぶ人間らしく
なってきたもんだな?
霞ちゃんの存在様々だ。』
『クク‥井崎さん悪かったね。
この目で確認しときたくてさ。
良いもの見れて良かったよ。
それじゃお邪魔虫は退散するから
2人でゆっくりしてね。
あ、でもまた夜コイツの事だから
来ると思うけど頼むね?』
えっ?
もう帰っちゃうの?
筒井さんに挨拶することなく
2人は満足気に笑いながら出て行って
しまったのでリビングから手を振り
見送った。
一体何がそんなに面白かったんだろ‥
「筒井さん‥‥お2人とも
帰られてしまいましたよ?」