玉響の花霞 あなたにもう一度恋を 弍
十分すぎるくらい隣にいることが
私の我儘が通ってると思うけど、
チラッと横を見ると、サングラス越しに
私を見てから笑っていた。
「ありがとうございます‥‥。
わ、私も‥‥‥筒井さんと一緒に
決めたいです‥」
『フッ‥‥‥いい子‥それでいい。」
我慢をしてまで一緒にいて欲しくないと
筒井さんは言うけれど、待ってると
決めたのも自分自身の諦めたくない
我儘な気持ちだ。
数年前には叶うはずのない諦めた
恋心だったのに、こんなにも大切に
してもらえこれ以上何かを望んだら
罰が当たりそうにさえ思える
「帰る前に筒井さんとマスターに
会いに行きたいです。」
『そうだな。帰りに寄ろう。』
都内で行われていたラボや
世界的有名な画家の古典など、
その場に行ってたまたま行けた場所で
楽しんだり、お寿司屋さんに行ったりと、昼間から筒井さんとこういうことを
したことってないかもと思いながら
楽しく過ごした。
デートみたいなんて行ったら
叱られてしまうかもしれないけど、
さりげなく腰や肩に触れる手や
向けられる優しい表情に毎回
ドキドキした1日だった気がする
カランカラン
『こんにちは。‥‥おや、筒井さん
お帰りだったんですね。
井崎さんもいらっしゃい。』
「マスターこんばんは。」
えっ?
筒井さんと2人で入った店内の
カウンターに見つけた人物に驚き
思わず立ち止まる
『よっ。久しぶりだな滉一‥‥』
私服姿がまた違った印象のジュニアが
珈琲を飲んでいて、筒井さんに軽く
手を挙げて挨拶をした。
「あ、あの‥‥前に助けていただいた
お礼でここに伊野尾さんを連れて
来たことがあるんです。」
筒井さんも驚いていたから、
私が連れてきたことを言っていない
ことに気付いて慌てて話した
『井崎さんもこんにちは。
偶々来て君たちに
会えるとは思わなかったよ。』
『久しぶり‥‥元気だったか?』
トクン
ジュニアに頭を下げてから
腰に手を添えられてカウンターの方に
一緒に行くと、一つ席を空けて
筒井さんとそこに座った。
蓮見さんや亮さんと同じような
テンションで会話する方思いきや
そうじゃなくてなんとなく気まずい‥
『元気さ。まぁ最近は色々あって
バタバタして疲れてるけどな。
滉一こそ帰国申請出したって聞いた。
もう向こうはいいのか?』
『ああ‥‥。
マスターこんにちは。オススメを
お願いします。』
「あ、私も同じもので。」
おしぼり受け取ったあと、
マスターに注文してからもなんとなく
気まずくて2人を見れなかった
私の我儘が通ってると思うけど、
チラッと横を見ると、サングラス越しに
私を見てから笑っていた。
「ありがとうございます‥‥。
わ、私も‥‥‥筒井さんと一緒に
決めたいです‥」
『フッ‥‥‥いい子‥それでいい。」
我慢をしてまで一緒にいて欲しくないと
筒井さんは言うけれど、待ってると
決めたのも自分自身の諦めたくない
我儘な気持ちだ。
数年前には叶うはずのない諦めた
恋心だったのに、こんなにも大切に
してもらえこれ以上何かを望んだら
罰が当たりそうにさえ思える
「帰る前に筒井さんとマスターに
会いに行きたいです。」
『そうだな。帰りに寄ろう。』
都内で行われていたラボや
世界的有名な画家の古典など、
その場に行ってたまたま行けた場所で
楽しんだり、お寿司屋さんに行ったりと、昼間から筒井さんとこういうことを
したことってないかもと思いながら
楽しく過ごした。
デートみたいなんて行ったら
叱られてしまうかもしれないけど、
さりげなく腰や肩に触れる手や
向けられる優しい表情に毎回
ドキドキした1日だった気がする
カランカラン
『こんにちは。‥‥おや、筒井さん
お帰りだったんですね。
井崎さんもいらっしゃい。』
「マスターこんばんは。」
えっ?
筒井さんと2人で入った店内の
カウンターに見つけた人物に驚き
思わず立ち止まる
『よっ。久しぶりだな滉一‥‥』
私服姿がまた違った印象のジュニアが
珈琲を飲んでいて、筒井さんに軽く
手を挙げて挨拶をした。
「あ、あの‥‥前に助けていただいた
お礼でここに伊野尾さんを連れて
来たことがあるんです。」
筒井さんも驚いていたから、
私が連れてきたことを言っていない
ことに気付いて慌てて話した
『井崎さんもこんにちは。
偶々来て君たちに
会えるとは思わなかったよ。』
『久しぶり‥‥元気だったか?』
トクン
ジュニアに頭を下げてから
腰に手を添えられてカウンターの方に
一緒に行くと、一つ席を空けて
筒井さんとそこに座った。
蓮見さんや亮さんと同じような
テンションで会話する方思いきや
そうじゃなくてなんとなく気まずい‥
『元気さ。まぁ最近は色々あって
バタバタして疲れてるけどな。
滉一こそ帰国申請出したって聞いた。
もう向こうはいいのか?』
『ああ‥‥。
マスターこんにちは。オススメを
お願いします。』
「あ、私も同じもので。」
おしぼり受け取ったあと、
マスターに注文してからもなんとなく
気まずくて2人を見れなかった