天使♡と悪魔★はお嬢様を溺愛する
驚き過ぎて声も出ない私に向かって、早乙女が微笑んだ。
「驚かせてしまいましたね。こんなに早く僕たちの本当の姿を見せることになるとは…」
「ほ…ほ…本当の…姿?」
「実は、僕たちは人間ではないのです。」
「な…な…なにを…言っているの?」
「僕たちの本当の姿は、天使と悪魔なんだよ。」
全く意味が分からない。
この時代に天使と悪魔なんて、アニメかファンタジーの作り話だと思っていた。
私は夢でも見ていたのだろうか。
二人はすでに普通の姿に戻っている。
車に戻った龍崎と早乙女は、それ以上何も話してくれなかった。