天使♡と悪魔★はお嬢様を溺愛する
帰りの電車の中、佳代が隣に座った。
他のみんなは遊び疲れて居眠りをしている。
「ねぇ、恵美。さっき助けてくれた人って、本当はあの二人のどちらかだよね?」
「…っえ?」
「私は恵美が嘘を言っているのが分かったよ。」
「…ごめんね、佳代…わかっていたんだね。」
佳代はニコッと笑ってくれた。
「恵美、自分に正直になった方が楽だよ。」
佳代の言いたいことは解っている。
確かにそうだ。
知らないうちに、私は自分でも気づかぬうちに龍崎と早乙女を好きになってきているようだ。
たとえ二人が人間では無くても、好きになる気持ちには関係ないはずだ。