天使♡と悪魔★はお嬢様を溺愛する
パーティー会場に圧倒されながら中を見ていると、そこへ準備を済ませた、龍崎と早乙女が入って来た。
今日はいつもの黒いスーツではなく、パーティー仕様のスーツを着ている。
まるでどこかの王子様のようだ。
龍崎は黒の光沢あるスーツに白のドレスシャツ。
髪型はいつもより少し髪を下ろしてお洒落に整えている。
早乙女は白のスーツを着こなしている。
ブロンドの柔らかい髪を少しウェットに仕上げている。
その姿を見ていると、本当にアニメシーンの中へ自分が入り込んでしまった思うほどだ。
二人ともカッコ良すぎる。
私は思わず口を開けて見惚れてしまった。
「恵美様、ポカンと口が開いてますよ!」
早乙女が私を見てクスクスと笑っている。
さらに、龍崎は私に近づくと、悪戯な表情をして、私の頬に手を添えた。
「恵美様、とても美しい。食べてしまいたくなりますね。」
「もう…お二人とも揶揄わないでください!」
きっと私は沸騰したように真っ赤になっていたと思う。