天使♡と悪魔★はお嬢様を溺愛する
パーティーが終わった夜。
早乙女と龍崎が、いつも通りに寝る前の準備とハーブティーを持ってきてくれた。
先程のパーティーでの出来事から、二人に会うのはとても恥ずかしい。
どうしてよいか分からずにいた時、早乙女が、ハーブティーをテーブルに置いて静かに話し始めた。
「恵美様、今日はいろいろ大変でしたね。さぞかしお疲れでしょう。」
「う…うん。」
「でも、恵美様は私達が思っていた通り…いいやそれ以上の女性でした。」
二人はクスッと笑いながら、私の方を向いた。
すると、龍崎が口角と片眉を上げた。
「恵美様は、絶対に一人で逃げ出すことは無いと思っておりましたよ。でも思っていた以上でした。帯をほどいてお祖母様を背負うとは、驚きました。」
「…もう、恥ずかしいので言わないでください!!」
早乙女は私の頭を優しく撫でた。
「恵美様は、思った通りとても心が美しくて、真っ直ぐな方でしたね…ますます大好きになりましたよ。」
いきなりそんなに甘い言葉を言われると、顔がものすごく熱くなる。
さらに龍崎は追い打ちをかけるように、私の頬にチュッと口づけた。
「恵美様、本当に食べてしまいたくなりますねぇ」
「もう、お二人とも、私を揶揄って楽しんでいますよね!」