もう一度、恋を灯して、消さないで

「…っ私も、流星が大好きっ…」



「っほんと?嘘じゃない…?」



「嘘なわけないでしょ、バカっ…」



「っ…うん、ごめん。なんか夢見てるみたいで、実感わかない」



今、流星と私同じ気持ちなんだ…どうしよう、すごい嬉しい…っ。



もうこれ以上ないくらいの幸福感に包まれて、幸せの渦に飲み込まれそうだと思っていたら。



──ドンッ!!



少し遠くの夜空に、色とりどりこ大輪が咲き誇った。



「っわ…?!えっ、花火…!?」



「うん…タイミングバッチリ」



驚く私とは反対に満足気な流星。



「もしかして、これを見せるためにここまで…?」



「うん。サプライズ成功した?」



「そりゃもう、びっくりした…」



なんでこんなところに?って思ってたけど、こういうことだったんだ…。



相変わらずだなぁなんて思っていたのもつかの間。



「昨日せっかく縁結びのお守り買ったのになくすし、今日上手くいくか不安だったけど…ほんとによかった」



「え、縁結び…?」



って…まさか、ね?



昨日拾ったお守りも縁結びだったけど、そんなことあるわけないよね。
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