もう一度、恋を灯して、消さないで

さすがに偶然……いや、でも。



「ねぇ、それって…もしかして、このお守りのこと?」



今日届けようと思ってポッケに入れておいた水色のお守りを取り出すと。



「あっ!それ、なんで早葵が持ってるの…!?」



なんて、目をまん丸にして驚いた。



「いや、昨日拾って…って、これ流星のなの?」



「そうだよ。早葵ともう一度結ばれますようにって…思って…」



すると、暗闇でも分かるくらいにみるみる頬を赤く染めあげていく流星。



「っ…だめ、見ないで。今の俺、絶対変な顔してる」



そんな流星が可愛くて、愛おしくて。



「やだ」



流星の唇に、そっと自分のそれを重ねた。



「今日くらい、焼き付けさせてよ」



これからまた離れ離れになっても、絶対に大丈夫なように。



この夏が過ぎても、赤い糸がほどけないように。



「…だから、私のこともちゃんと見ててね?」



あなたのことが大好きだって、一生をかけて伝えていくから。
< 23 / 23 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:11

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

クールな君の甘さを知れば

総文字数/39,182

恋愛(学園)77ページ

表紙を見る
幸先輩が甘く迫ってくるのですが。

総文字数/14,218

恋愛(純愛)28ページ

表紙を見る
Lazy President

総文字数/27,630

恋愛(キケン・ダーク)53ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop