もう一度、恋を灯して、消さないで
でも、今一人でいたら確実に情緒がおかしくなるだろう。
私にとって流星は、それくらい大きな存在であるということを嫌でも思い知らされた。
だからこうして御坂と一緒にいることが、多少の救いになっているということも事実である。
「でもまぁ…無理しないでよ。清水はいつも頑張りすぎ。少しは手抜いたら?」
「御坂…」
御坂はいつも、余計な詮索はしない。
ちゃんと聞いてくれる時は真剣そのもので答えてくれるし、茶化したりしないから。
ノンデリだとは思うけど、そういうところはしっかりしてるんだよね。
「…うん、ありがと」
「ははっ、どーいたしまして?」
…いい友達を持ったな。
そんなことを思いつつ、頭の片隅にいる流星を追い出そうと必死に宿題に取り掛かった。
*
「はぁ〜疲れた…。清水は昼どうすんの?」
図書館で勉強し続けて約三時間。
二人ともキリがよかったから、今日はこれでお開きということになった。
「んー…家に帰ってそうめん食べる」
バックに筆箱やプリントをしまいながら答えると、御坂はなにか意味ありげに。
「ふーん…」
と呟いた。