心霊物語 街の怪異
「人形」

ある夫婦に一人の女の子が生まれた。

両親はその子が生まれた記念に、日本人形を買った。

女の子は、その人形をすごく気に入って、とても大事にした。

ところが、女の子が5歳を迎えた頃、女の子が病気になってしまった。

両親は懸命に女の子の看病をしたが。良くなることはなく、女の子は亡くなってしまった。

両親は悲しみに暮れた。

母親が、女の子の部屋の片付けをしていると、あの日本人形が目に入った。

母親は、女の子が大切にしていた人形を手にとって眺めていた。

一つ、おかしなことに気づいた。

人形の髪の毛が、肩ほどしかなかったはずなのに、胸のあたりまで伸びていたのだ。

母親は、父親に相談して、お寺で供養してもらうことにした。

そして、その夫婦は、マンションを引っ越して行った。
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