この夏の楽しさは、きみが教えてくれたから
「こっちが日影になってるから、気をつけてついてきて。」

『うん。』

足元に注意しながら、海に近い岩場を乗り越え、平らなところに、2人並んで座った。


はい。って、渡されたラムネを一緒に勢いよく開けた。


瓶が少し揺れていたせいか、泡がちょっと溢れてしまい急いで口を付ける。

『おいしい。』

「あぁ。」

口の中に爽やかな甘さが広がる。

彼はサンダルを脱いで、海水に足を付けていて、私もそっとマネしてみる。

ゆっくりと波が打っているのが伝わって心地良い。


< 18 / 57 >

この作品をシェア

pagetop