この夏の楽しさは、きみが教えてくれたから
帰り道は彼と並んで、ゆっくり歩いた。

落ち着いた時間。言うなら、今かなと思った。

『蓮くん。』

「ん?」

『あのさ、私…、明後日には福岡に帰る。』

一瞬、2人とも立ち止まって時間が止まった気がした。


「そっか、案外早かったな。」

『うん、そうだね。』

一緒にいるのが楽しくて、少し言いづらかった。

でも言えて、ちょっとほっとしてる。


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