この夏の楽しさは、きみが教えてくれたから
けれど、確実に終わりに近づいていく

「終わっちゃったな。」

『うん。』

最後に大きな花火が散っていくのを2人でゆっくり見つめてた。


会場は段々静かになって、周りの人は動いていくけれど、私達の時間は立ち止まったままだった。


「明日、帰るんやろ?」

って彼が聞いてきた。

『うん、昼には家を出る。』

私は答えながら、寂しいって言葉が溢れそうになった。

そしたら、蓮くんの気持ちも知りたくなった。







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