この夏の楽しさは、きみが教えてくれたから
『えっ、いいの?ありがと。』

「別に、大したもんじゃないから。」

私は嬉しくて箱から風鈴を取り出し、少し揺らしてみた。

『綺麗な音がする。』

チリンて音が綺麗に可愛く響いた。


そして、透けるような青さが海を閉じ込めたみたいに眩しく見えた。


『これ見たとき、海みたいな青で綺麗だなって思ったんだ。』

「え。」

彼は、少し驚いたような顔をしていた。

『どうかした?』

「いや、海をイメージして作ってたから、驚いただけ…。」

『そうなんだ、びっくりだね。』

2人で、同じ事を想ってて、思わず笑ってしまう。






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