この夏の楽しさは、きみが教えてくれたから
青森の夏も、向こうと変わらないくらい暑いな。

帽子を深く被り直して、太陽を避けながら日陰を歩いた。

20分もしないうちに、いつも寄る駄菓子屋にたどり着いた。


「いらっしゃーい。」

『こんにちは。』

店のドアを開けると、おばあちゃんが店番をしている。


私は、アイスボックスを覗き、1つアイスを取り出してレジに向かった。

支払いを済ませ、店のすぐ近くにあるベンチに腰かけた。

ちょうど日陰になってて良かった。


ベンチに座り、真っ直ぐ視線を向けると、道路を挟んですぐの所に、海が広がっているのが見えた。

ふわりと潮風が流れてきて、心地良い。













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