君のカラダに触れたい

可愛い君はかっこいい

《黒百合side》



じーっと見つめていた階段から、ひょこっと黒い頭が見えた。

(雄大くんだ!!)


ちゃんと来てくれるか半信半疑だったから、嬉しくなって、思わず階段のところまで駆け寄ってしまう。


「あ!雄大くん!ちゃんと来てくれた〜」


ぱっと目が合った雄大くんを見て少しギョッとした。


汗をダラダラと流してゼェゼェと息を吐いている。




_もしかして、神社まで割と遠い?


わたしを見た瞬間、猫背だった姿勢を正して息を整えようとする雄大くん。


可愛い、とか思ってしまう。


「ちゃんと来ましたよ。それで、成仏の手伝いってなんすか。」


明らかにクールにカッコつけた感じで雄大くんはそう言った。




けど…。




ゼェゼェとした息は抑えられていないぞ〜?ふふっ。
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