君のカラダに触れたい
「なぁ、雄大、俺もう限界だわ、暑すぎてぶっ倒れそう………」
すぐ隣を歩いていた俺の友達、柴田大輔《シバタ ダイスケ》が、ハアハアとわざとらしく息を吐きながら俺にべっとりとくっついた。
「おえっ、キモいな離れろ!汗でベタベタするわ!」
「えぇーん!そんなこと言わなくていいのに〜!」
酔っ払いみたいに言うと、後ろから俺に覆い被さるように全体重をかけてきた。
重い…………。し、鬱陶しい…。
「あまちゃーん、俺も限界ー、かき氷買ってきてよー」
「あ、あまっちゃん俺の分もー!!」
俺のちょっと後ろで歩いてた、日置陽太《ヒオキ ヨウタ》と、林陸斗《ハヤシ リクト》が余裕そうに声を上げて言ってくる。
「おい待て、なんで俺なんだよ。せめてじゃんけんだろうが。」
「えっ雄大酷い!!俺がこんなに死にそうなのにぃっ!?」
「うるせえ黙ってじゃんけんだ!」
さいしょはぐー、じゃんけんぽん
俺はぐーをだした。
俺以外は………
「アハハッ!あまちゃんじゃんけんザコすぎだろ!!」
……パーだった。
「キャーッ!雄大くん太っ腹ぁー!!」
「奢らねえよ!!!…ったく、じゃー花火の場所取りでもしといて」