君のカラダに触れたい

成仏を手伝って欲しいイコール、未練を無くして欲しいっていうことだよね。

とりあえず、そのまま言ってみようかな。


「復讐を手伝って欲しいんだ。」

……直球で言いすぎた！！！！

絶対怖いよこれ、絶対怖がられてる！

だってほら、呆然としてるよ雄大くん！


「復讐って、何をされたから何をするんですか。」


意外と平然に質問を返された。

わたしより10センチくらい高い雄大くんが、私を見下ろす目は、カッコよくて見とれてしまう。


「あ！言ってなかったね！あのね、『百鬼一家殺人事件』て、知ってる？」


この話をしたら、きっともっと怖がらせちゃうだろうな。


申し訳ないな。


「…あれ？黒百合さんの苗字、確か」