君のカラダに触れたい
自分の口からでた言葉にびっくりした。
俺の中で、大きくなっている。
黒百合さんをこんな追い込ませている犯人とやらが憎くてたまらない気持ちが。
人殺しなんてしたくなくて震えてたのに、
今俺は自ら望んで人殺しをしようとしている。
「何言ってるの、雄大くんには何も関係ないでしょう?」
眉をひそめて、子供を窘めるようにゆっくりと言われた。
「関係あります。」
好きだから。
「ないよ!」
君が好きだから。
「あります!!!」
君は俺の好きな人だから。
「どーこーに!!!」
「黒百合さんは!!……。」
回っていた口が閉じて、動かなくなった。
黒百合さんが、幽霊の貴方が、俺の好きな人だからとは、言えない。
「お、俺は…、黒百合さんの、友達です。」