君のカラダに触れたい
__そう思ったが、
真っ白な肌と、真っ白の綺麗なワンピース、艶のかかった綺麗な長い黒髪が、俺の身体を、
通り抜けた。
「……………え」
綺麗だった。
真っ黒な髪に太陽の光が反射して、キラキラと光っていた。
肌は、まるでこの世のものとは思えないほど白く、綺麗で、美しく思えた。
ハッと我にかえり、後ろを振り返ると、そこにはもう、さっきの白い肌の女性はいなかった。
いないと認識すると同時に、俺の足はすごい速さでまわりだした。