君のカラダに触れたい
キミは幽霊
神社からの階段を駆け下りると、だんだんとお祭りの音は小さくなっていった。
少し寂しい気持ちになる。
根拠もなくもと来た道を走ってた訳だが、女性は、そこからもう少し離れた芝生の広場のところにい
た。
ベンチにも座らず、ポツンと立っている。
「あ、あの!!」
思い切って声をかけてみたが……
「…」
無視!?
「あの、そこの長い髪の方!すみません!」
「…?」
き、聞こえてないのか?それとも、無視されてる?
「あの!」
思い切って前に出て声をかける。
初めて彼女の顔をしっかりと見た。
あ、可愛い………。