君のカラダに触れたい
「え、…え?もしかして、私?」
その女性は、戸惑ったように自分を指さす。
声も有り得ないくらいに可愛くて、たまらない。
「あれ、あ、違うよね、ん?誰に向かって言ってるんだろ?」
口元に人差し指を当てて戸惑う彼女を見て、ハッとした。
「あ!さーせん!ついぼーっとしてました!貴方です!」
あぁ、どうしよう。可愛すぎて、頭が回らない。
「あの、さっき、俺の身体を…通り抜けませんでした?」
「…………え??」
…………あっ?
ギャー!なんてことを聞いてるんだ俺は!!訳が分からなさすぎる!
「え、えっとー、何者なんかなーって?」
あははーっと笑ってみる。
我ながら意味がわからない、完全にこれ怖がられた。