濡羽色の世界に君と彩りを

聞いてください、私、消えたいんです

『いつも由宇と出かけると嫌なことが起きるよね』
『こんなことなら由宇と出かけなきゃよかった!』

(いつも一日の終わり方が最悪でごめんね)

『だーめ!三咲は私と遊ぶの!』
『ごめんね由宇ちゃん』

(大丈夫だよ、私は一人で遊ぶから)

『家族じゃなかったら縁切ってる』
『私あれじゃないと食べたくない...』

(不出来な娘、姉でごめんね)





「高校生になれば、変われるって、上手く行くって、信じてたのになぁ」
そんな言葉とともにため息がつい出てしまう
市立中高一貫に通うFJKである私、鈴見由宇15歳は絶賛鬱です
別に特に何かすごい嫌なことがあってってわけじゃないけど、いろいろため込んでたものが今になって爆発した・・・って感じです
「消えたいな・・・」
最近はこんな風にずっと死にたいとか消えたいとか考えて、どんな自殺方法がいいかなんて考えてます
「あはは・・・こんなこと考えてる時点でダメだよなぁ・・・」
鬱なんて、ならないほうがいいに決まってる、逃げちゃダメ・・・そんな考えが頭を支配してより鬱が深刻化している気がします
でもね、正直限界なんです
あ、今6月なんですけど、別にまだ梅雨じゃないですし、雨でナイーブに・・・なんてのじゃないですよ
来月に三者面談があるんですけど、数学の課題提出してなくて日本代表なんてのに(学年代表)選ばれちゃって、こってり絞られるっぽいです
私、理系志望なのに何やってんだって感じですよね
親には出してるなんて言っちゃってるから、怒られるのが目に見えます
しかも、これバレたら即退部、習い事とか有名予備校〇進退塾等々・・・結構最近の生きがいだったものがぜーんぶ辞めさせられちゃうんですよ
そしたら、友達しか私に残らないなって感じなんですよね
でも、その友達は私のなんていうか・・・暗い部分?を知らないのでそれがバレたら離れてっちゃうんじゃないかって不安なんですよね
だから、そんなことになる前に消えちゃいたいなっていうのが本音の一つだったりする
あーいつから間違えちゃったんだろ
いつからこんなことなったんだろうなぁ・・・

そんな私の記憶を皆さんに追体験してもらいたいと思います
では、行きましょうか
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