濡羽色の世界に君と彩りを

1章:カラフルな世界

おぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ ...

2008/10/23 22時頃 鈴見由宇 誕生

初めて色を目にしたときの衝撃と嬉しさは一体どこへいってしまったのか



At:幼稚園 (年少)
麗奈(れいな)がごっこ遊びって言うんだからごっこ遊びなの!」
「う、うん...わかった...麗奈ちゃんの遊びたいやつやろう」
「そうだね...三咲がやるなら...なんのごっこがいいの?」
なんで、なんで皆、麗奈ちゃんの言うとおりになっちゃうの?
召使いじゃないんだから、嫌なら嫌って言えばいいのに!顔に出てるのに、言わないの!?
私は、なんも言わないでおこ!
「えーっとね麗奈がお嬢様で、みんなが召使いね!」
あー、ほら、召使い扱いじゃん
同じお嬢様じゃないんですね!
「あはは...いつも麗奈ちゃんがお嬢様だよね...」
「そーなの!麗奈ねー小学校受験するの!お金持ちなの!だからお嬢様だよ!」
「すごいね~...」
みんななんでそんな言うこと聞いてるの?
まあ、いつも麗奈ちゃんは嫌なことあると殴ったりしてくるからいやだけど...
だからって、わがまま全部聞くのはよくない!
ママだって全部聞いてくれないもん!
今のうちにせんせーに言いに行こ...
「由宇ちゃん、どこいくの?」
あ、見つかった
もういいや素直に言っちゃえ
「せんせーのとこー」
「はぁ!?由宇ちゃんも麗奈と遊ぶの!」
はぁ...またこれか...いーや、私いつもやだって言って殴られてるし、今日もやだって言お
「なんで!?やだよ!私は麗奈ちゃんのものじゃないの!いつだって麗奈ちゃんの言うこと聞くわけじゃないよ!」
「はぁ!?信じらんない!麗奈の言うことは絶対なの!」
あ、もう怒った
どうにでもなれ
「知らないよ!そんなの誰が決めたの!?そんなルールないよ!」
「麗奈が決めたの!だからそれ守って!」
「守らないわ!バカ!」
「バカって言った人がバカなの!」
「あーそーですかー!バーカーカーバーまーぬーけーへっぽこナースかーぼちゃーすーぱーすーぱーみーそーぱーあんた嫌い!ふん!」
「もうゆうちゃんなんて大嫌い!」
あ、まってバカ
落ちてる縄跳び拾ってどうすんの
まさか...
「由宇ちゃんなんてこーなっちゃえばいいんだ!」
まってまってまってタンマタンマタンマ
死ぬて!首!しまってる!
「まっちょっねぇ!やめてよ!首絞めないで!死ぬじゃん!」
なんとか隙間見つけて手いれたけど...危ない!
「ちょっと!麗奈ちゃん!何してるの!!」
「あ、百合菜先生...由宇ちゃんが麗奈のやりたいことやってくれないから!」
「ちがう!麗奈ちゃんが無理やり言うこと聞かせようとしてくるの!」
「はぁ!違うし!」
「違くないし!」
「ちょっと二人とも、とりあえず縄跳びから手放そうね」
「「はーい」」
はぁ~苦しかった
首絞められたのは初めてだったな~
こんなのもう一生来ない気がする...
「とりあえず、お話聞かせてね・・・」

そんなこんなで今日のところはねんねした!
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