聖女になれなかったので魔法大国へ留学することにしたら、まさかの再会が待っていました
17
ふたりは慌てふためいた。
「どうして……?」
「意味わかんない!」
パウラが門柱に寄りかかっていたウーゴを手招きする。
「ちょっと! ウーゴ、こっちに来て!」
「おはよ。どうかしたか?」
ウーゴはのんびりとした足取りで近づいてきた。
「王都の商店街に詳しい人を連れてくるんじゃなかった?」
「何度も行ったことあるってさ」
「そうは言っても、私たちが行きたいようなお店には行ったことないでしょ?」
パウラは怒っていた。
「女子が行きたいような店に行ったことある男子なんて、そうそういないだろ。だったら誰でもよくない? ルーカスなら、いいサスペンション付きの馬車にも乗せてくれるんだし」
「えー! でも、ルーカス様ってマルティーナに対して……何ていうか、その……」
パウラがマルティーナのことを横目で見てきた。
その反応にマルティーナは、しまった! と思った。
放課後におこなわれている研究のことは秘密にしているため、パウラの中でルーカスの印象は初日からずっと悪いままなのだ。
「どうして……?」
「意味わかんない!」
パウラが門柱に寄りかかっていたウーゴを手招きする。
「ちょっと! ウーゴ、こっちに来て!」
「おはよ。どうかしたか?」
ウーゴはのんびりとした足取りで近づいてきた。
「王都の商店街に詳しい人を連れてくるんじゃなかった?」
「何度も行ったことあるってさ」
「そうは言っても、私たちが行きたいようなお店には行ったことないでしょ?」
パウラは怒っていた。
「女子が行きたいような店に行ったことある男子なんて、そうそういないだろ。だったら誰でもよくない? ルーカスなら、いいサスペンション付きの馬車にも乗せてくれるんだし」
「えー! でも、ルーカス様ってマルティーナに対して……何ていうか、その……」
パウラがマルティーナのことを横目で見てきた。
その反応にマルティーナは、しまった! と思った。
放課後におこなわれている研究のことは秘密にしているため、パウラの中でルーカスの印象は初日からずっと悪いままなのだ。