聖女になれなかったので魔法大国へ留学することにしたら、まさかの再会が待っていました
「ルーボンヌ以外、できればアンダルイドでも神聖力の強い場所はないのかな? 神聖力を感じるきっかけになれるような」
「どうでしょう……さっきもいいましたが、教会はさほど……」
(あそこなら……!?)
ルーカスの頭にある場所が閃いた。
ヴァレリア所縁のあの場所──
「なら、聖女が暮らしていた宮殿はどうでしょうか? あそこは今でも聖女のかけた神聖魔法の効果が残っている」
マルティーナは首を傾げた。
「神聖魔法は神聖力が形を変えたものですから、それで神聖力を理解できる可能性はゼロではないかもしれません。ですが、本当に魔法が残っているんですか?」
しかし、ベルナル先生は子どもみたいに目を輝かせた。