聖女になれなかったので魔法大国へ留学することにしたら、まさかの再会が待っていました
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後期試験最終科目の答案用紙が回収されたあと、ルーカスは隣の教室へ向かった。
廊下から教室の中を覗いたけれど、マルティーナの姿は見当たらなかった。
その代わりに、ウーゴがルーカスを見つけてやってくるのが視界に入った。
(そうか、同じクラスだったんだったな)
ウーゴはいつものように、人のよさそうな笑顔を見せる。
「よっ。今回もルーカスのお陰で、たぶんだけどバッチリだったよ!」
「それはよかった。でも、今回はパウラに負けるんじゃないか?」
それほどパウラの気合いの入れようはすさまじかったのだ。
にも拘らず、ウーゴに対する態度はすっかり軟化していた。
そればかりか、ウーゴにも積極的に教えてもらっていた。
余分な力が抜けたパウラは、覚醒したように知識を吸収していた。