聖女になれなかったので魔法大国へ留学することにしたら、まさかの再会が待っていました

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「あのときはホントにびっくりした!」

 夕食を食べ終えた今になっても、パウラの興奮はまだ冷めやらぬようだった。
 普通にしていても大きな瞳を、さらに大きく見開いている。

 食堂でたまたま隣の席になったことで知り合った女子4人のグループも、その話に興味津々といった様子で聞き入っていた。

「見たかったー!」
「私も!」

 自己紹介のときに、4人は『アンダルイド人』だと言っていた。
 地元が同じで、幼なじみだそうだ。

「また私が怪我をしたら治癒してくれる?」
「もちろんよ」

 そう答えたところで、不安が押し寄せてきた。

「でも……」

 マルティーナが使える治癒魔法など高が知れているとはいえ、治せないということではない。
 あの程度の怪我であれば、マルティーナでも治癒することは容易だ。
 不安を覚えたのは、そこではなかった。

(気軽におこなっていいものかしら……?)
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