聖女になれなかったので魔法大国へ留学することにしたら、まさかの再会が待っていました
4
「あのときはホントにびっくりした!」
夕食を食べ終えた今になっても、パウラの興奮はまだ冷めやらぬようだった。
普通にしていても大きな瞳を、さらに大きく見開いている。
食堂でたまたま隣の席になったことで知り合った女子4人のグループも、その話に興味津々といった様子で聞き入っていた。
「見たかったー!」
「私も!」
自己紹介のときに、4人は『アンダルイド人』だと言っていた。
地元が同じで、幼なじみだそうだ。
「また私が怪我をしたら治癒してくれる?」
「もちろんよ」
そう答えたところで、不安が押し寄せてきた。
「でも……」
マルティーナが使える治癒魔法など高が知れているとはいえ、治せないということではない。
あの程度の怪我であれば、マルティーナでも治癒することは容易だ。
不安を覚えたのは、そこではなかった。
(気軽におこなっていいものかしら……?)
夕食を食べ終えた今になっても、パウラの興奮はまだ冷めやらぬようだった。
普通にしていても大きな瞳を、さらに大きく見開いている。
食堂でたまたま隣の席になったことで知り合った女子4人のグループも、その話に興味津々といった様子で聞き入っていた。
「見たかったー!」
「私も!」
自己紹介のときに、4人は『アンダルイド人』だと言っていた。
地元が同じで、幼なじみだそうだ。
「また私が怪我をしたら治癒してくれる?」
「もちろんよ」
そう答えたところで、不安が押し寄せてきた。
「でも……」
マルティーナが使える治癒魔法など高が知れているとはいえ、治せないということではない。
あの程度の怪我であれば、マルティーナでも治癒することは容易だ。
不安を覚えたのは、そこではなかった。
(気軽におこなっていいものかしら……?)