聖女になれなかったので魔法大国へ留学することにしたら、まさかの再会が待っていました
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アンダルイド王立魔法高等学院のカリキュラムは、1年目では魔法を全般的に学び、2年目以降から専門属性を選択し、より高度な魔法を学ぶことになっている──
ということを、講堂でおこなわれているガイダンスで説明されて、マルティーナは初めて知った。
にも拘らず、今からアンケート用紙に現在希望している専門属性を書いて提出するように求められた。
「あとから変更することも可能です。希望の偏り具合をおおよそ把握したいだけなので、気楽に書いてください」
(そう言われても……)
自然魔法を使えても、学んだことはないのだ。
希望する専門属性などあるはずもなかった。
講堂の前方に座っている学生たちが、迷いなくペンを動かし始めるのが視界に入った。
マルティーナとは違い、当然この学院のカリキュラムなどわかっている上で入学してきたのだろう。
パウラといいオリビアといい、皆何かとこの学院の事情に通じている。
入学前に何の前情報も得られなかったマルティーナとは対照的に。
(だけど、それも織り込み済みで留学を決めたはず!)
不安に駆られそうになったが、すんでのところで押さえ込んだ。
ということを、講堂でおこなわれているガイダンスで説明されて、マルティーナは初めて知った。
にも拘らず、今からアンケート用紙に現在希望している専門属性を書いて提出するように求められた。
「あとから変更することも可能です。希望の偏り具合をおおよそ把握したいだけなので、気楽に書いてください」
(そう言われても……)
自然魔法を使えても、学んだことはないのだ。
希望する専門属性などあるはずもなかった。
講堂の前方に座っている学生たちが、迷いなくペンを動かし始めるのが視界に入った。
マルティーナとは違い、当然この学院のカリキュラムなどわかっている上で入学してきたのだろう。
パウラといいオリビアといい、皆何かとこの学院の事情に通じている。
入学前に何の前情報も得られなかったマルティーナとは対照的に。
(だけど、それも織り込み済みで留学を決めたはず!)
不安に駆られそうになったが、すんでのところで押さえ込んだ。