聖女になれなかったので魔法大国へ留学することにしたら、まさかの再会が待っていました

8

 約束を交わしたわけではなかったが、初日以降マルティーナとパウラはどちらかから声をかけて、毎回一緒に食堂へ行くようになっていた。
 今朝も朝食を共にした。
 その流れで、入学式がおこなわれるホールへも自然と揃って向かうことになった。

 ホールの入り口に人だかりができているのが見える。

「何だろ?」

 パウラはつま先立ちをした。

「あっ、クラス分けが掲示されてるみたい。私たちも行ってみよ?」
「少しドキドキしてしまうわ。同じクラスだとうれしいんだけど……」
「そうだねー」

 けれど、マルティーナの名前はB組に、そしてパウラはE組にあった。
 だというのに、自分の名前を見つけたときのパウラの態度は、とてもあっさりとしたものだった。
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