聖女になれなかったので魔法大国へ留学することにしたら、まさかの再会が待っていました
「寮の部屋とは反対に、クラスのほうは見事に均等にバラされちゃったね」
恐らくこうなることを知っていたのだろう。
ざっと確認したところ、留学生は各クラスにおおよそ男女1名ずつが振り分けられているようだ。
このときになってウーゴも同じB組なことを発見した。
「もしクラスで困り事が出てきたら、ウーゴを頼ればいいよ」
「ええ、そうするわ。パウラのほうはどう? E組に知り合いはいる?」
「いなーい」
けれど、不安がっているふうでもない。
マルティーナもまた、パウラなら大丈夫な気がした。
すぐに友人を作ってしまうことだろう。
マルティーナがパウラと友達になったきっかけも、パウラが作ってくれたのだから。