聖女になれなかったので魔法大国へ留学することにしたら、まさかの再会が待っていました
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入学式が終了し、新入生たちは三々五々ホールから移動し始めた。
このあと、休憩を挟んで各教室に集合することになっている。
(あっ、今ならウーゴさんに話しかけられそう)
「少し話をしたい人がいるんだけど」
マルティーナはウーゴを呼び止める前に、オリビアに断りを入れた。
「少しなら待ってるけど?」
「よければ、先に行っておいてほしいわ」
「わかった、そうするね」
自分からそうしてほしいと望んだくせに、その後ろ姿が見えなくなった途端に心細くなった。
(私のせいで、ウーゴさんが王族に睨まれることになっていたりでもしたら……)
そう思うと不安が押し寄せ、緊張で強張る。
マルティーナは胸に手を当て、ひと呼吸置いてからウーゴに声をかけた。
「ウーゴさん」
このあと、休憩を挟んで各教室に集合することになっている。
(あっ、今ならウーゴさんに話しかけられそう)
「少し話をしたい人がいるんだけど」
マルティーナはウーゴを呼び止める前に、オリビアに断りを入れた。
「少しなら待ってるけど?」
「よければ、先に行っておいてほしいわ」
「わかった、そうするね」
自分からそうしてほしいと望んだくせに、その後ろ姿が見えなくなった途端に心細くなった。
(私のせいで、ウーゴさんが王族に睨まれることになっていたりでもしたら……)
そう思うと不安が押し寄せ、緊張で強張る。
マルティーナは胸に手を当て、ひと呼吸置いてからウーゴに声をかけた。
「ウーゴさん」