White Milk
「6月という微妙な時期だけど、これからこの1組の仲間だ。」
そう言うと、一斉に拍手が沸き起こる。
「圭ちゃん!はやく質問とか!」
「ああ。1時間目は俺の授業だからな…言われなくても交流会にしてやるよ。だからまだ待て。」
そう言うとビックリしたように美亜がこっちを向く。
んな顔すんなよ。
人と話すの苦手かもしんないけどさ。
俺がちゃんと助けてやる。
「だから、その前に浅井の机とか持ってくるから。連絡事項はまた後で。とりあえず終了な。……浅井、行くぞ。」
「えー!浅井さんは連れてかなくたっていいじゃん!」
クラスのお調子者、宮城隆也(ミヤギタカヤ)が走り寄ってきた。
ほんと隆也らしい。
なんとゆうか、まあ「直球」な奴だ。
でもコイツのおかげで、このクラスはいつも花が咲いたように明るい。
「いろいろ話すことがあんだよ。時間はこれからたっぷりあんだから、そうがっつくなよな。」
そう頭を叩くと、ちぇっと渋々友だちのところに戻っていった。
「ほら、浅井。行くぞ。」
そう頭をポンと叩くと俺の後に付いてきた。