White Milk

「圭ちゃん!遅ーい!」

「悪い悪い。ちょっと早いけど、始めるか?」

やった!とか、始めよー!とか口々に言い出す。

そして皆適当に教壇に近いとこで机や椅子に座って集まった。

そして隆也が教壇を動かして椅子を2つ置く。

「はい!圭ちゃんと浅井さんのね。どーぞ!」

「お、隆也。気ぃきくじゃねーか。」

そう言って頭をクシャクシャに撫でてやると、やめろよ!と言いつつも嬉しそうに笑う。

コイツはこうゆうとこが可愛いんだ。

「じゃ、浅井さん。どーぞ?」

座るように促すと、おどおどしながらも静かに座った。

そして俺も隣に腰をかける。

目の前には、はやく美亜に話しかけたくてしょうがないと言った顔の生徒たち。

お前らは餌を待たされてる犬か。

目をキラキラさせてうずうずしてるのが伝わってくる。

「えーと、まず……浅井は極度の人見知りだ。だから、一気にたくさん質問はしない。話せなくても気長に待つ。いいな?」

うんうん、と皆素直に頷く。

「よし。じゃあ質問あるやつは挙手。」

ハイっ!

と一斉に手があがる。

高2にもなるのに、このクラスの奴らは良い意味でガキだ。


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