モイラ --天使が犯した罪と罰--



「話してみなさいよ」



アリアはクロイの横で踞って、肩をぽんっと叩いた。



本当はこんなヤツに心情を打ち明けたくはない。



しかしクロイは何かに飲み込まれてしまいそうで、一つ一つ言葉を紡いでいった。





【ユマ・オーウェン】との、過去を。


もう、“思い出”となってしまった話を。





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