君と最後の夜の花
「美海(みう)ちゃん、?え、なんでいるの?」
そう問いかける久々の彼は昔とは見違える程大人びていて、髪を綺麗にまとめ、黒のスーツを着こなしている様はまるで別人のようにも見えた。
「えっと、、私今レイアウトの仕事をしてるんだけどここの会社と取引していた物のラフが出来たから確認してもらう為に来てて、、そしたら瑠夏くんがいたからつい声かけちゃって、、」
「あー、、もしかしてl.yコーポレーションって会社で働いてる、??」
「う、うん、?」
教えてもいない私の会社名を彼が口に出すものだから困惑して思わず曖昧な返事をしてしまう。