君と最後の夜の花

あの花火大会の後、悩みがなくなり本調子に戻った私は再度彼の会社との案件に取り掛かった。
形に残すため、私は自分の持てる技術の全量を使ってあの「光の花」を再現した。

それが見事気に入られ、私の会社と彼の会社は今や一つといっても等しいくらい良好な関係を築いている。


一方私たちはと言うと、あれから彼は約束通り私を手放さずずっと大切にしてくれた。
いつしか双方の会社の人達にも関係が知られているほど公になってきた私達は、一年ほど前、遂に籍を入れた。

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