エーアイオアノット

再会

久々のリオとの再会だった
「クローン開発やクローン治療をしているよ。あとロボット医療も。大変な時に来たね」
「ああ、まあね」
「これからはロボット精神医学も必要になって来ると思う。ロボットも心を病む、っていうか。でもこの分野は、これからの若い人にお任せだね」
「あはは、どんだけ年寄りなんだよお前」
「実はAI心臓の事なんだけど、僕は初めて危ない橋を渡ったね。どうしても生きたくて、鳥だの豚だのクローン化させて、心筋だの作っちゃってね。結局それ。」
「よくやるな、才能は有ると思ってはいたよ」
「しかし、なにか最近、生きた心地というか、何というか」
「ん？」
「まあいいや…
所で、頼まれてたアレ
人工工学を学んで是非やってみたかった事、君のお母さんを実験台みたくして悪いとは思うけど、肺炎の特効薬。
うまくいけばなんだけど」
「うわサンキューすげーなお前」
「うん。ビザ高かったでしょ。せっかく来てくれたし、旅行代、旅行代」

最近僕は、昔のモナ・リザが、悪く無いと思うようになった。そして

「柏木君のお母さんって、モナ・リザに似てるよね」
「あははは」