夏、コンビニ、アイス







その2日後のバイト終わり。
めずらしく長屋くんが先に駐車場にいた。


「あれ?早いね」

「んー。諸事情により少し早く上がった」

「諸事情…?あ、ちょっとアイス買ってくる」

私は小走りでコンビニに入り、今日はコレと決めていたアイスを買った。




「よいしょ」

と、いつもと逆の位置にしゃがむと

「今日は?」

と、毎度の如く長屋くんがそう聞いた。

「練乳氷」

「甘いな」

「食べてないじゃん」

「食べなくても分かる」

「長屋くんは…もう食べたの?」


よく見るとアイスを手にしていない。

「食べ終わったとこ」

「そっか」



今日のコンビニは、何だか少し騒がしい。

私たちがいる駐車場の反対側で、ガラの悪そうな人達が数人集まっていて、私がコンビニに入った時もヒューという声が聞こえて嫌な気分になった。



「歩く?」

それを察したのか、長屋くんがそう提案したので私も頷く。







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