浮気をした王太子はいりません。〜離縁をした元王太子妃は森の奥で、フェンリルパパと子供と幸せに暮らします。
40
昨夜、明け方までシシは私にたくさんの愛をそそぎ、愛してくれた。いま何時かわからないけど、目が覚めてモゾモゾと動き、布団の中で背を伸ばす。
「……ふわぁ、よく寝たぁ~」
朝方。チェルが「ママ、朝だよ」と起こしにこなかったのは、シシがみてくれたのだろう。そのおかげでゆっくり眠れ、回復した私自身の魔力と、シシのたっぷりの魔力が私を満たしている。まだ、暖かいシシの腕の中に抱きしめられている感じがした。
(フウッと漏れる、ため息までもったいない)
私は体を起こして。もう一度、背を伸ばしてベッドから抜けでた。
「先にお風呂に入って、そろそろ旅用の薬を作らなくちゃ」
入浴を済ましてキッチンに行くと、食卓にシシの魔法で時間がたってもまだ温かい朝食と「チェルと散歩に行ってくる」シシの置き手紙が置いてあった。
(静かだと思ったら、二人で森へ散歩に行ったのか)
シシがいるなら安心ねと、私は食卓につくと私の目の前。
いつもはシシが座る椅子にチェルのお気に入りの、フェンリルのぬいぐるみがチョコンと置いてあった。もしかして二人が散歩に出ているあいだ、私が一人で朝食をとっても寂しくないように置いていってくれる。
「ありがとう、シシ、チェル。いただきます」
手を合わせ、シシ手作りの朝食をおいしくいただいた。
「ごちそうさまでした」
朝食と片付けを終わらせた私は、薬草のチェックをするために外の畑と温室を見てまわってから、薬草倉庫、調合室へと向かった。
アイテムボックスからチェックシートを取り出して。チェル用の子供の風邪薬、大人用の風邪薬、キズ薬、腹痛、頭痛などの一般の常備薬を作るのに必要な、薬草の数を数えチェックシートに数を記した。
(頭痛、腹痛に使うマーベル草とローリル草の在庫はあるけど、ミマン草とショウウ草の数が少ないわね。ポーション、毒消し、麻痺消しに必要な薬草は。畑、温室とカサロの森で採取すればいいわね)
必要な薬草が集まったら一気に作るとして。野営用の天幕、飲み水……お米などの食料は持っていく量が多くなりそうだからお父様に頼むとして。調理器具、着替え、タオルと確認していた。
カタッと玄関の方から音が聞こえ迎えに出ると、散歩から「ただいま」と戻ってきたシシとチェルは、白いルナールの花をいっぱい抱えていた。
「……ふわぁ、よく寝たぁ~」
朝方。チェルが「ママ、朝だよ」と起こしにこなかったのは、シシがみてくれたのだろう。そのおかげでゆっくり眠れ、回復した私自身の魔力と、シシのたっぷりの魔力が私を満たしている。まだ、暖かいシシの腕の中に抱きしめられている感じがした。
(フウッと漏れる、ため息までもったいない)
私は体を起こして。もう一度、背を伸ばしてベッドから抜けでた。
「先にお風呂に入って、そろそろ旅用の薬を作らなくちゃ」
入浴を済ましてキッチンに行くと、食卓にシシの魔法で時間がたってもまだ温かい朝食と「チェルと散歩に行ってくる」シシの置き手紙が置いてあった。
(静かだと思ったら、二人で森へ散歩に行ったのか)
シシがいるなら安心ねと、私は食卓につくと私の目の前。
いつもはシシが座る椅子にチェルのお気に入りの、フェンリルのぬいぐるみがチョコンと置いてあった。もしかして二人が散歩に出ているあいだ、私が一人で朝食をとっても寂しくないように置いていってくれる。
「ありがとう、シシ、チェル。いただきます」
手を合わせ、シシ手作りの朝食をおいしくいただいた。
「ごちそうさまでした」
朝食と片付けを終わらせた私は、薬草のチェックをするために外の畑と温室を見てまわってから、薬草倉庫、調合室へと向かった。
アイテムボックスからチェックシートを取り出して。チェル用の子供の風邪薬、大人用の風邪薬、キズ薬、腹痛、頭痛などの一般の常備薬を作るのに必要な、薬草の数を数えチェックシートに数を記した。
(頭痛、腹痛に使うマーベル草とローリル草の在庫はあるけど、ミマン草とショウウ草の数が少ないわね。ポーション、毒消し、麻痺消しに必要な薬草は。畑、温室とカサロの森で採取すればいいわね)
必要な薬草が集まったら一気に作るとして。野営用の天幕、飲み水……お米などの食料は持っていく量が多くなりそうだからお父様に頼むとして。調理器具、着替え、タオルと確認していた。
カタッと玄関の方から音が聞こえ迎えに出ると、散歩から「ただいま」と戻ってきたシシとチェルは、白いルナールの花をいっぱい抱えていた。