浮気をした王太子はいりません。〜離縁をした元王太子妃は森の奥で、フェンリルパパと子供と幸せに暮らします。
44
モコモコオオカミの長に伝えて戻ってきたシシと私に、チェルは「できた、パパ、ママ見て!」書き終えた手紙を見せた。
まだ上手く文字を書けないチェルは。持ってきた紙一枚いちまいに一文字ずつ、大きく「ありがとう」と書き。下にナナちゃんの絵が描いてあった。チェルは書いた手紙を私たちに見せて、どうかなっと、感想を待っているのかソワソワしている。
(ウチの子可愛い!)
フェンリルから人型に戻ったシシは、大きな手でチェルの頭を撫でた。
「チェル、よく書けているよ」
「ええ、上手くお手紙が書けているわ。チェルは絵もじょうずね」
「ほんと? えへへ、ナナちゃんボクのお手紙、喜んでくれるかな?」
「ああ、喜ぶよ。明日、一緒にお手紙を渡しに行くか?」
「え? いいの?」
「シシ、いい案ね。ナナちゃん、チェルに会えたらもっと喜ぶわ!」
――「ボク、行く!」と喜ぶチェルの姿をみて。私も嬉しくなる、いろんな体験をチェルにさせたいな。
午後。私たちはルナールの花から花びらを積むようと、ドライフラワーにするように分けてジャム、砂糖漬け、ポプリを作っている。
「ママ、花びらを持ったコレはどうするの?」
チェルが、ルナールの花びらをとった茎の部分をみせた。このルナールの茎は刻んで、アルコール度が高いお酒に漬け。使用するときに水魔法でだした魔法水で薄めると、カサカサ肌によい美容液へとかわる。
「花びらをとった茎の部分は、あとでママが使うから捨てずにあつめてね」
「はーい」
「アーシャ、ドライフラワー用の花に麻紐を結んだよ」
「シシ、ありがとう。じゃ私は外で風魔法を使ってドライフラワー用の花と、砂糖漬け用の花びらを乾燥させてくるから、チェルの手伝いをしてほしいわ」
「わかった」
「あと家から、魔法ポストに届いていた卵と牛乳を取り出して、キッチンに置いておいて」
それを伝えると2人の瞳が輝く。
――伝えた材料でわかっちゃったかな?
いま私が作ろうと思っているのは砂糖と水で、まずお鍋でカラメルを作りに熱いうちに容器に移して、卵とお砂糖、温めた牛乳をボールで混ぜ、容器にながし蒸して作る簡単プリンだ。
「ママ、プリン?」
「アーシャ、プリンを作るのか?」
「そうよ。ジャムと砂糖漬けの仕込みが終わったら、2人の好きなプリンを作るわ」
「「やった!」」
プリンに喜んだ二人の作業は早く、乾燥させたルナールの花を持って入る頃には。
ジャム用のお鍋、倉庫から持ってきたのだろう、ジャム用の瓶と砂糖漬けの瓶、卵と牛乳、砂糖の横に準備されていた。
「シシ、チェルありがとう。さっそくジャムと砂糖漬け作るわね」
まだ上手く文字を書けないチェルは。持ってきた紙一枚いちまいに一文字ずつ、大きく「ありがとう」と書き。下にナナちゃんの絵が描いてあった。チェルは書いた手紙を私たちに見せて、どうかなっと、感想を待っているのかソワソワしている。
(ウチの子可愛い!)
フェンリルから人型に戻ったシシは、大きな手でチェルの頭を撫でた。
「チェル、よく書けているよ」
「ええ、上手くお手紙が書けているわ。チェルは絵もじょうずね」
「ほんと? えへへ、ナナちゃんボクのお手紙、喜んでくれるかな?」
「ああ、喜ぶよ。明日、一緒にお手紙を渡しに行くか?」
「え? いいの?」
「シシ、いい案ね。ナナちゃん、チェルに会えたらもっと喜ぶわ!」
――「ボク、行く!」と喜ぶチェルの姿をみて。私も嬉しくなる、いろんな体験をチェルにさせたいな。
午後。私たちはルナールの花から花びらを積むようと、ドライフラワーにするように分けてジャム、砂糖漬け、ポプリを作っている。
「ママ、花びらを持ったコレはどうするの?」
チェルが、ルナールの花びらをとった茎の部分をみせた。このルナールの茎は刻んで、アルコール度が高いお酒に漬け。使用するときに水魔法でだした魔法水で薄めると、カサカサ肌によい美容液へとかわる。
「花びらをとった茎の部分は、あとでママが使うから捨てずにあつめてね」
「はーい」
「アーシャ、ドライフラワー用の花に麻紐を結んだよ」
「シシ、ありがとう。じゃ私は外で風魔法を使ってドライフラワー用の花と、砂糖漬け用の花びらを乾燥させてくるから、チェルの手伝いをしてほしいわ」
「わかった」
「あと家から、魔法ポストに届いていた卵と牛乳を取り出して、キッチンに置いておいて」
それを伝えると2人の瞳が輝く。
――伝えた材料でわかっちゃったかな?
いま私が作ろうと思っているのは砂糖と水で、まずお鍋でカラメルを作りに熱いうちに容器に移して、卵とお砂糖、温めた牛乳をボールで混ぜ、容器にながし蒸して作る簡単プリンだ。
「ママ、プリン?」
「アーシャ、プリンを作るのか?」
「そうよ。ジャムと砂糖漬けの仕込みが終わったら、2人の好きなプリンを作るわ」
「「やった!」」
プリンに喜んだ二人の作業は早く、乾燥させたルナールの花を持って入る頃には。
ジャム用のお鍋、倉庫から持ってきたのだろう、ジャム用の瓶と砂糖漬けの瓶、卵と牛乳、砂糖の横に準備されていた。
「シシ、チェルありがとう。さっそくジャムと砂糖漬け作るわね」