浮気をした王太子はいりません。〜離縁をした元王太子妃は森の奥で、フェンリルパパと子供と幸せに暮らします。
47
精霊の地へ向かったシシとチェルを見送り、私はお父様に頼む食料と服などの、欲しいものをまとめたリストを書きあげた。
――あとは。
(二人が帰ってきたら、魔法ポストにチェルからのお手紙と絵を入れて、欲しいものリストとお土産を入れて送ればいいわね)
コレは終わりっ、と。
私は庭と温室で必要な薬草を摘み調合室へと向かう前。そうだと、前に薬の在庫を調べたチェックシートを、アイテムボックスから取り出し確認する。
「あ、忘れていたわ。腹痛と頭痛の薬を作るときに必要な、ミマン草とショウウ草がないから、採りに行かなくちゃ」
もう一度アイテムボックスの中から、採取場所を書いた地図を取り出し調べる。えーっと、ミマン草の生えている場所は西の洞窟の奥。ショウウ草はその近くの原っぱね。
精霊の地へ行ったシシとチェルが戻る、夕食前には帰らないといけないからと。アイテムボックスよりも早くモノがしまえ、出せる、マジックバッグへもしもの為にキズ薬、ポーションと魔法回復のポーション、魔物よけの煙玉を数個しまった。
二人が早めに帰ってきて、心配するといけないから置き手紙を書き。玄関でシシの抜け毛つき魔物避けのローブを羽織り、カサロの森の西側へとほうきに乗り向かった。
カサロの森の上空をホウキで飛び、西側の洞窟前で降りる。ここはシシ以外誰も知らない森の木々に隠された、自然に出来た岩洞窟(がんどうくつ)だ。
この洞窟の奥にあるカーロ池の近くに、お目当てのミマン草が生えている。暗い洞窟の中に光を灯す魔法を使い入ると、すぐ天井にみえたのはこの洞窟に住むコウモリに似た魔物コウコウ。コウモリの肉は渋く、渋み抜きをしても食用にならない。
(うわぁ~気持ち悪い、天井にびっしり……でも、魔物避けのローブを着てきたから、襲われないので安心)
天井にびっしりのコウコウの下を通り、奥のカーロ池に着くと、バシャン、バシャンと水飛沫が豪快にあがる。この池に住むカバに似た魔物、臆病のピッポポだ。そのピッポポはシシの抜け毛に反応して、数匹飛び上がって失神した。
(ピッポポのお肉は食べ応え、肉質も柔らかくておいしいけど。今日は採取にきたので、そのままソッとしておこう)
気絶した数匹のピッポポの前を通り、目的のミマン草を十株ひもでむすび、それを三束つんでマジックバッグにしまった。
(コレだけのミマン草があれば、しばらく採取に来なくてもいいわね。ピッポポのお肉は旅の前に一頭だけ、シシと狩ろうかしら?)
採取が終わりカーロ池を見渡すと、気絶した数匹のピッポポはいつのまにか目を覚まし、池に潜ったか何処かへ行ったみたい。
私は洞窟を抜けて、次の目的地のショウウ草の採取場所へと向かった。
――あとは。
(二人が帰ってきたら、魔法ポストにチェルからのお手紙と絵を入れて、欲しいものリストとお土産を入れて送ればいいわね)
コレは終わりっ、と。
私は庭と温室で必要な薬草を摘み調合室へと向かう前。そうだと、前に薬の在庫を調べたチェックシートを、アイテムボックスから取り出し確認する。
「あ、忘れていたわ。腹痛と頭痛の薬を作るときに必要な、ミマン草とショウウ草がないから、採りに行かなくちゃ」
もう一度アイテムボックスの中から、採取場所を書いた地図を取り出し調べる。えーっと、ミマン草の生えている場所は西の洞窟の奥。ショウウ草はその近くの原っぱね。
精霊の地へ行ったシシとチェルが戻る、夕食前には帰らないといけないからと。アイテムボックスよりも早くモノがしまえ、出せる、マジックバッグへもしもの為にキズ薬、ポーションと魔法回復のポーション、魔物よけの煙玉を数個しまった。
二人が早めに帰ってきて、心配するといけないから置き手紙を書き。玄関でシシの抜け毛つき魔物避けのローブを羽織り、カサロの森の西側へとほうきに乗り向かった。
カサロの森の上空をホウキで飛び、西側の洞窟前で降りる。ここはシシ以外誰も知らない森の木々に隠された、自然に出来た岩洞窟(がんどうくつ)だ。
この洞窟の奥にあるカーロ池の近くに、お目当てのミマン草が生えている。暗い洞窟の中に光を灯す魔法を使い入ると、すぐ天井にみえたのはこの洞窟に住むコウモリに似た魔物コウコウ。コウモリの肉は渋く、渋み抜きをしても食用にならない。
(うわぁ~気持ち悪い、天井にびっしり……でも、魔物避けのローブを着てきたから、襲われないので安心)
天井にびっしりのコウコウの下を通り、奥のカーロ池に着くと、バシャン、バシャンと水飛沫が豪快にあがる。この池に住むカバに似た魔物、臆病のピッポポだ。そのピッポポはシシの抜け毛に反応して、数匹飛び上がって失神した。
(ピッポポのお肉は食べ応え、肉質も柔らかくておいしいけど。今日は採取にきたので、そのままソッとしておこう)
気絶した数匹のピッポポの前を通り、目的のミマン草を十株ひもでむすび、それを三束つんでマジックバッグにしまった。
(コレだけのミマン草があれば、しばらく採取に来なくてもいいわね。ピッポポのお肉は旅の前に一頭だけ、シシと狩ろうかしら?)
採取が終わりカーロ池を見渡すと、気絶した数匹のピッポポはいつのまにか目を覚まし、池に潜ったか何処かへ行ったみたい。
私は洞窟を抜けて、次の目的地のショウウ草の採取場所へと向かった。